雲がくれにし夜半の月

日本画を愛する人のブログ

日本画の豆知識

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日本画とは?
膠絵の具で描かれた絵画のことです。
日本の伝統的な技法、様式を用いた絵画です。
膠は昔から使われている天然の接着剤と言えます。
岩絵の具という岩や鉱物を砕き作られた粉絵の具に膠や水を入れて溶きます。
これが膠絵の具です。
岩絵の具の他にも粒子の細かい土を原料とした泥絵の具もあります。
その他に金箔、銀箔、墨等使って絹や和紙に描きます。
昔ながらの絵の具で描いた絵画とも言えます。
明治以降に西洋から油彩が伝わり、区別するために生まれました。
日本画の特徴には描線の美しさ、陰影がない、遠近法がない等があります。
花鳥風月を題材にした物が多く、装飾的であり、大胆なデザインが特徴。
海外の美術愛好家にも人気で葛飾北斎伊藤若沖等評価が高い。
日本画の制作には必要な物があります。
岩絵の具、顔料(胡粉)、膠、硯、墨、絹本、和紙、刷毛、筆、筆洗。
このような道具が必要になります。
日本画は絵の具を薄く重ねて描くことが出来ます。